人権講演

2023/11/1更新 コロナ禍以降中断しておりました講演事業を再開いたしました

日本身障運転者支援機構では人権講演を承っております。

始めに

近年、障害のある人だけでなく、人種やジェンダー、民族、宗教など様々な要素が差別の対象となっています。また、パワハラやセクハラ、いじめなども大きな社会問題になっています。

これらの事象はいずれも差別が根源にあります。これらの差別がない社会を世界中の人たちが求め、それを共生社会と呼んで目標に掲げています。しかし、この共生社会とはどんな社会でしょうか?そう問われて明確に答えられる人は多くはありません。誰もが一生笑って生きてゆく、悲しみにのない人生などあり得ませんし、悲しみのない人間には喜びも感じないでしょう。悲しい時があるからこそ喜びがあるのですから・・・では共生社会とはいったいどんな社会なのでしょうか?それを描けなければ到達は不可能です。当会の講演の中心課題の一つです。

また、障害のある人と健常者が共に生きてゆく社会をどうやって作ってゆくのか?それを阻むのは一体何なのか?わたしは障害者モータースポーツという新しいスポーツカテゴリーを創設して、20年も活動してきました。そして、障害者と健常者の混成チームを編成して耐久レースに出場しています。当然ですが障害者と健常者の間には軋轢が起こります。また、障害当事者同士の間でも起きます。これらの問題の原因を突き止めて、それを乗り越えてゆくという経験をしてきたのです。このような経験は例えば障害者雇用を推進する会社でも起きますし、学校でも起こるでしょう。もしかすると家庭内でも起きているかも知れません。私がどの様にしてそれを乗り越えてきたのか?知っていただくことはきっと皆さんの役に立つだろうと思っています。

特に大人の方に向けては、能力主義という観点から障害者差別を考えてゆきます。障害者差別を正当化する最も多い論点が能力主義(役に立つかたたないか)なのです。他者を自分の道具の一部というように考え、物のように評価する能力主義は、この世界のあらゆるところに蔓延しているのです。

当会の講演の特徴

①目的は聴くことではなく理解してもらう事。それによって社会を変えてゆくことが目的です。出来るだけ聴講者との間でディスカッションを行い、聴講者の疑問を引き出してそれに答えてゆきます。

②質問こそ命です。必ず質問を受ける時間を用意し、どんな質問にも誠実にお答えします。

③身近なテーマを入り口にして核心へ導きます。

■主な実績とテーマ(2013年~2020年)

■教育機関 約50校 

 ・中学校・高等学校

主なテーマ)「人権ってなんだ?歴史を学ぼう」「人種・ジェンダー・民族・宗教と人権」「障害者ってどんな人?」「暴力やいじめと人権」「差別の原因」「誰かのために。ボランティアという仕事」「誤解を防ぐための言葉の大切さ」他、学校生活や地域での暮らし、またネット環境を前提にお話しします。

 ・大学・専門学校・PTA

上記に加え、「差別の原理」「障害者権利条約や障害者差別解消法の基本」「共生社会ってどんな社会?」社会人として必要なリテラシーを学びます。

■企業団体 約300社 4,500名

 ・一般企業
障害者雇用を始めたい。又は充実させたい。障害者雇用における問題解決。パワハラ・モラハラ問題を起こさないための人権思想を能力主義から理解する。障害のある顧客に対する接し方。障害者差別解消法や障害者権利条約の基本。他。

 ・医療・福祉事業者

人権という観点から見た我が国の医療。国連から勧告されている医療・介護制度の課題についての紹介。患者の自己決定権と人権。差別の原理。患者を支援する人として必要な考え方。他。

 ・輸送事業者(タクシー・バス・鉄道)

「障害者ってどんな人?」「障害者や高齢者が自動車に乗車するのは健常者とは違う」「公共とは?」「乗客のための運転操作と安全運転」「乗降時の介助」「差別したくなる心を克服する」「ユニバーサル車両でなくても出来る高齢者・障害者サポート」他カーシェアリングが推進される現代において、このテーマは公共交通機関としてのアドバンテージになるはずです。

■一般聴講者向け

「差別と区別、何が違う?」「差別の原理」「障害・ジェンダー・人種・民族・文化・宗教と差別」「日本と海外の違い」「障害者差別のない国があるのをご存じですか?」「共生社会とはどんな社会?」他

■高齢ドライバー向け

高齢ドライバーの安全運転や免許返納等の道路交通法についての講演も受けまわっています。こちらの詳細に付きましては問い合わせフォームより個別にお問い合わせください。

*上記のテーマは過去に行ったテーマの一部です。講演会主催者の要望をお聞きした上で、最終的な内容を決定いたします。

■講演者

当会会長の佐藤が実施させて頂きます。

 ・略歴

日本身障運転者支援機構理事長 日本障害者モータースポーツ協会会長 議員アドバイザー 作家

 ・ご準備いただくこと

PCでプレゼンテーションを行いますので、プロジェクターをご用意下さい。

■料金

■教育機関

 ・中学校・高等学校

聴講者1名あたり1,000円×聴講予定者数

 ・大学・専門学校・PTA

聴講者1名あたり2,000円×聴講予定者数

■営利企業

 ・聴講者1名あたり3,000円×聴講予定者数

■医療機関

 ・聴講者1名あたり2,000円×聴講予定者数

■公的機関

 ・聴講者1名あたり2,000円×聴講予定者数

■一般募集イベント

 ・会場定員人数×1,500円

料金についてのご注意事項

*1上記の他、別途交通費をご負担いただきます。

*2上記の金額の合計が三万円未満の場合は、三万円のご請求となります。

*3講演時間は主催者様にお任せいたします。一般的に中高生は60~90分。社会人は120分程度です。

■お申込やご相談

以下の問い合わせフォームより受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。

■事例紹介

①医療機関向けの人権講演のダイジェスト版です。

②2022年に放映された当会の番組です