医療従事者向けセミナー

地域で支援する、障害者自動車運転リハビリテーション基礎セミナー

近年、患者の増加や地域リハビリテーションの推進などによって、これまでは大規模な医療機関のみが担ってきた「運転リハビリ」を、地域の医療機関が担わざるを得ない状況となっています。

また、病気や障害に起因する自動車事故が社会問題となる昨今、自動車運転と医療機関のかかわりは重要性を増しています。

当会では、運転の可否評価が医療機関において適正に行われることが、何よりも当事者の福祉を増進させると考えており、これから運転リハビリをスタートさせたいと考えている医療機関や医療従事者等へ、運転リハのための基礎知識や臨床の実際について、様々な分野で実践的な活動をされている専門家の方々から、ご講演頂くセミナー事業を非営利で行っています。

2017セミナー情報(このイベントは終了しました)

運転リハフォーラム2017in横浜(高次脳機能障害をメインに、当会が実施した様々な事業の報告会等を通じて、運転リハビリテーションの在り方を考えるイベントです。)

 

 

◆テーマ

1、本年3月施行の改正道路交通法解説
本年3月に施行された改正道路交通法では、75歳以上の高齢ドライバーの免許更新制度が変更となり、合わせて、診断書提出が求められる様々な障害や病気の運転可否判断基準も一部改定されましたので、ご紹介いたします。
2、てんかん発作による暴走事故裁判から考える医療の役割
てんかん発作による暴走事故で、危険運転致傷罪で有罪判決が確定した事例について、事故の状況や事故に至るまでの医療的経過、事故原因、危険運転致傷の適用で重要な「本人の認識」等についてご報告するとともに、このような事案がなぜ起きたのか?また起こさないために医療機関が関与できた余地があったのか?などについて、ご一緒にに考える機会になれば幸いです。
3、安全運転サポート車のご紹介
政府は、いわゆる高齢ドライバーの事故防止を目的に、「安全運転サポート車」という新しい自動車カテゴリーを創設し、2017年からの普及啓発に取り組み始めました。安全運転サポート車(通称サポカー)は、高齢による認知機能の低下を補う様々な安全装備が取り付けられた自動車で、自動車メーカーからも、随時販売が開始される予定になっています。これらの安全装備は、高齢ドライバー向けとして販売される予定ですが、高次脳機能障害をはじめ、認知機能の低下や障害があるすべてのドライバーに有効な車であると当会は考えています。是非医療の従事者の皆様にもサポーカーについての基本的な知識を学んでいただき、運転を希望する患者様への情報提供として活用して頂きたいと思っております。
4、ドライビングレッスン事業から見える高次脳機能障害者の運転可能性
当会では、2016年度から臨時適性検査合格後のドライバーを対象にしたドライビングレッスン事業を非営利で実施してまいりました。16年度1年間で東京、神奈川、埼玉などを中心に約20件のレッスンを行ってきました。これら20名ほどの方の全員が、高次脳機能障害がある、または認知機能の低下があると診断を受け、なおかつ運転可の診断書を免許センターへ提出された皆さんです。また、多くのケースで片麻痺の障害を負った方々でもあります。このドライビングレッスンでは、毎回車載映像を記録しており、ドライバーご本人から伺った限りにおいての病名や障害の程度などを伺っております。また、診断書を書かれた医療機関に対して、動画を見て頂き、診断の際の運転能力評価と、実際の運転での運転能力を比較して頂き、今後、より高い精度で診断をして頂けるようなフィードバック事業も行っております。今回のフォーラムでは、これらの車載動画をご覧いただきながら、評価上の運転能力と、実際の運転能力について、改めて考えて頂ける機会になればと思っています。
5、医療機関向け運転シミュレータ無償シェア事業のご案内
当会では、2018年度から医療機関向けに運転シミュレータの無料シェア事業を開始予定です。登録医療機関を対象に、日程のご予約を頂いたうえで、運転シミュレータを無料で貸し出し、設置、オペレート作業等を、当会が無償で行う事業です。対象エリアは、関東地方に限定されますが、机上検査だけでは不安があったり、実車評価を導入できない医療機関などへの支援を想定しています。第1次の募集は、本フォーラムに参加された医療従事者がお勤めになっている医療機関で、かつご希望のある機関のみとなっています。まずは、このフォーラムにて、事業の概要や登録の方法など、ご案内させて頂きます。
6、発表
応募が無かったため行いません。。

過去のセミナー実施状況

2014年度

  • 神奈川県横浜市開催(ブロンズ講習)(11月)120名
  • 東京都町田市開催(ブロンズ講習)(12月)140名

2015年度

  • 宮城県仙台市開催(ブロンズ講習)(5月)150名
  • 愛知県名古屋市(ブロンズ講習)(9月)140名
  • 石川県金沢市(ブロンズ講習)(11月)130名
  • 東京都渋谷区(ブロンズ講習)(12月)180名

2016年度は実施していません。

2017年度はシルバー認定講習開催します。開催詳細は夏ごろ発表予定

セミナーのテーマ

ブロンズ認定

  • 病気や障害のある方の道路交通法
  • 肢体不自由者の自動車運転リハビリテーション
  • 高次脳機能障害者の自動車運転リハビリテーション評価編
  • 高次脳機能障害の自動車運転リハビリテーション地域連携編
  • 服薬と自動車運転
  • 障害者自動車運転概論
  • 身障者用自動車運転補助装置概論

シルバー認定

  • 座席へのトランスファーを入院中にマスターする「リハの実際」
  • 障害者はどのように体を使って運転しているのか?「運転補助装置付車両の運転体験を通じて検討する」
  • 医療従事者が知っておきたい最新の道路交通法「H29年3月改正の道路交通法について」
  • 病気や障害と危険運転致死傷罪「裁判事例から医療機関の役割を考える」
  • 服薬と再発「運転禁止医薬品の最新情報

ドライビングセラピスト認定制度

本セミナーを受講された方を対象に、ドライビングセラピスト認定証を任意でお渡ししています。
この認定には以下の3つのカテゴリーに分かれています。平成27年末時点でブロンズ認定を受けた方は、全国で約700名です。
◆ブロンズ認定
初級編セミナーを受講された方が対象

◆シルバー認定
中級編セミナーを受講された方が対象

◆ゴールド認定
上級編セミナーを受講された方が対象