安全な自動車運転に必要な認知機能について再考する

 理事長の佐藤でございます。

先日警察庁が実施した調査研究事業「認知機能と安全運転の関係についての調査研究」の報告書が公開されました。

この調査研究事業は、高齢ドライバー対策として、MCIに該当する方の免許手続きについてや、同じく高齢ドライバーに対する実車試験導入の検討の一環で行われています。

調査の内容については、主に被験者を「健常」「CDR0,5」「CDR1」の3グループに分けて、シミュレータと実車評価を行い、相関があるかどうかについて調べたものです。

結果については、詳細はデータセンターにアップロードした報告書原本をご参照頂きたいですが、あまり芳しい結論ではなかったようです。

 

シミュレータ調査はメーカー名の記載はありませんが報告書の写真からホンダセーフティナビが使用されていることが伺えます。

また、実車評価は自動車教習所を利用しています。

 

大まかな結論は「確かに認知症の方は事故リスクは高いようだが、健常者の中にもそれを超えるリスクがある人がいる」というものです。

 

このような結果を見て、私が個人的に思ったことは、

「そもそも人間は自動車を安全に運転する認知機能を有しているのか?」という疑問です。

または「自動車を安全に運転するための認知機能」という枠組み自体がそもそも存在するのか?という疑問です。

 

政府や行政機関が公表する報告書は、真意を読み解くことが難しいのが常ですが、

日常のお仕事でシミュレータや実車評価に携わっている方は是非読んで欲しいと思います。

 

報告書原本はこちら

 

by 理事長
2019年05月29日