日産リーフ新型は左アクセルドライバーを救うか?

 理事長の佐藤でございます。

右下肢に障害があるドライバーの場合、麻痺や可動域・筋力などを勘案して、「左アクセル装置等限定」の免許条件が付された上で、運転免許が交付されることがあります。

ただ、左アクセル装置でのアクセル操作は難易度が高く、そう簡単に以前のように運転できることはありません。

当会のドライビングレッスンでも、脳卒中後遺症による右片麻痺の方からのお申し込みは多くいただいています。

実際にレッスンを行ってみると、初回レッスン120分間中で、少なくとも1回はペダルの踏み間違いを起こします。

レッスンを受けた方の中には、受講前に自分一人で運転してみたところ、ペダル操作が上手くできずに、衝突事故で全損。という方も何人かいらっしゃいました。

こういう方の多くが、「左アクセル装置の操作は難しい」ということを知らなかった。また誰からも教えてもらわなかった、と言っています。

 

左アクセル装置への慣れは、例えれば「右利きの方が、左手で箸を以前と同じように使う」ことに似ています。

要するにそう簡単に会得できるものではなく、年齢が上がったり、右麻痺+認知機能の低下などが重複しているドライバーは、慣熟にはさらに困難が伴います。

以前に運転された経験のある方ならお分かりかと思いますが、ペダル操作は無意識に出来て当然です。

左アクセルに慣れない期間は、常に足、そしてペダル操作に意識を向けていなければ運転できません。

この状態で運転できたとしても、ペダルに意識が向いてしまうことで、今度は運転に必要な注意力がそがれてしまうリスクが増えます。

たとえば、信号や歩行者、併走する車やバイクなどへの注意が疎かになってしまう方はレッスンをしていても少なくありません。

 

このようにかなり難易度が高い左アクセルですが、日産自動車が先日発売した新型リーフには、アクセルペダルだけでスタートから停止まで制御できる「e-ペダル」という機構が装備されています。

このe-ペダルならば、アクセルとブレーキの踏み換えが不要になりますので、左アクセルに改造しても、踏み間違いなどのミスを防ぐ効果が高いと考えています。

先日、実際に新型リーフを試乗してきましたが、通常の一般公道での走行なら、ブレーキペダルは踏む必要がありませんでした。

しかも、e-ペダルへの操作上の違和感(使いづらい)がなく、だれでも即座に操作可能です。

もし、これから左アクセルでの運転をスタートさせようと考えている。すでに運転をしているが車の買い替えを考えているようでしたら、その選択肢に是非新型リーフを入れてほしいと思っています。

なお、購入に当たっては何点か注意事項があります。

 

① e-ペダルは新型リーフ以外にも他の車種にも装着されているそうですが、必ず新型リーフを選択してほしいです。(e-ペダルの名前は同じでも、他の車種では仕様が違うようです。

 

② 新型リーフには「*1サポカー」の設定があります。サポカーにはさまざまな種類がありますので「サポカーSワイド」を選択しましょう。


③ 新型リーフは電気自動車です。

 

④ 高齢者の場合、車種を変更すると新しい車の運転に慣れることが出来ないケースがありますので、買い替えはお勧めしません。


  *1 サポカーとは、自動ブレーキや車線逸脱警報などの先進安全技術が搭載されている自動車です。

 

by 理事長

 

 

 

 

 

 

 

2018年06月03日