車に貼る様々なマーク

上の写真の5種類のマーク。あなたの自家用車に貼ってあるマークはありますか?また、貼ってはいないけれど貼ってある車を見かけたことがある方は大勢いるのではないでしょうか?

これらのマークの中には法律で定められた貼る義務を負っているものや任意で貼ることが可能なものなど様々あります。

マークの正しい意味が理解できていないと、法律違反で罰金が科せられたり、無用な差別が起きたりします。

是非このページをご覧いただいた皆さんに、正しい知識とマークの使用を呼びかけたいと思っています。

マークの意味

自動車に貼る様々なマークは道路交通法71条に規定されています。

道路交通法71条本文はこちらから閲覧可能です。

①初心運転者標識(若葉マーク・初心者マーク)

免許取得日から1年未満のドライバーが貼るマーク。掲示する義務があります。

このマークが貼ってある車に対して、全てのドライバーは当該自動車を保護する義務を負っています。

幅寄せや無理な追い越しをすると法律違反となり、行政処分と罰金の対象です。

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②高齢運転者標識(高齢ドライバーマーク)

70歳以上の高齢ドライバーのマークです。70歳以上のすべてのドライバーが対象ではなく、体の衰えなどの理由で、運転に影響があると感じている方が貼るマークです。また、貼付は義務ではなく努力義務となります。

初心者マークと同じように他のドライバーは保護義務を負っており、幅寄せや無理な追い越しなどをすると違反です。

自家用車だけでなく、タクシーなどの事業用車両も対象となっていますが、バスやトラックなどは対象外です。

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③聴覚障害者標識

聴覚障害があり、かつ、「補聴器」や「特定後写鏡」限定免許を交付されたドライバーが貼るマークです。

この標識を付けた車を運転するドライバーは、聴覚障害があり、聴覚を補うための補聴器などを使用している可能性があります。そのため、後方の確認を確実に行うことが出来るよう「特定後写鏡」という、横幅の広いサイドミラーを装着している場合もあります。

この標識は、貼付の義務が課せられており、上記の限定免許を持っている方は必ず貼らなければなりません。

他のマーク同様に、全てのドライバーは保護する義務を負っていますので、幅寄せや無理な追い越しをするのは違反です。H29年では41,637人がこのマークの対象となっています。

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④身体障害者標識(クローバーマーク)

身体障害の影響で、「手動式*1」や「左アクセル等*2」「AT車に限る」などの免許条件が付いたドライバーが貼ることのできるマークです。

「体に不自由があるという自覚」のみや、「障害者手帳を持っている」などは対象ではありません。

誤解している人が多いので注意しましょう。

このマークも保護義務の対象ですので、幅寄せや無理な追い越しは違反です。

このマークを貼っているドライバーは全国で約20万人(H29)います。

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⑤障害者のための国際シンボルマーク(車いすマーク)

様々なマークを紹介いたしましたが、このマークが最も多く使われていると感じます。

特に障害者用駐車場に止めるために貼る、というケースが多いでしょう。

しかし、このマークは自家用車に貼るマークではありません。

このマークの国内管理を行っている日本リハビリテーション協会のホームページには、「自家用車への貼付は趣旨と異なる」と明記されています。

このマークは、世界共通のマークで、障害者に配慮された「公共施設や公共交通機関」であることを表しています。

自家用車は公共交通機関ではありませんので、趣旨と異なる利用法と言えます。

従って、道路交通法上の優遇などはありません。障害者用駐車場へ駐車するための正当化の証しにもなりません。

近年、海外からの旅行客がたくさん来訪されるようになりましたが、このマークを貼った自動車を、海外の方は「タクシー」と勘違いすることもあるようです。

国際シンボルマークについてのQ&Aが、YouTubeで公開されていますので参考にして下さい。

適正な使用をしないとトラブルのもとになります。

◆例えば障害者用駐車エリアでの出来事です。マークが何も貼っていない自家用車が駐車しているのを見かけて、「健常者」が止めていると思い、ドライバーにここへ停めないように注意したところ、この方は内部障害がある身体障害者なので、駐車する権利があり言い争いになった。自立支援などをきちんと受けている障害者ほど、マークについての教育を受けており、障害がある方で車いすマークをつけている人はあまりいません。

◆クローバーマークが貼ってある自動車が事故を起こした報道をみて、身体障碍者に対する批判がネットを中心に炎上したが、この事故を起こしたドライバーは、マークを貼る条件を満たしていない方であったことが後に判明し、身障ドライバーに対する無用な差別を助長した。

東京オリンピックパラリンピックを控え、多くの海外客、選手などが来訪し、世界中のメディアが日本に興味を持って様々な報道を行う時期でもあります。

私たちは、マークの適正使用を広く社会に発信し、世界に誇れる自動車交通のバリアフリーを目指しています。